消費税率10%への増税は弱者切り捨て政策

近ごろは消費増税について「来年こそ安倍総理は10%に上げるらしい」という声もあれば、「いやいや、来年は参議院選挙もあるから上げないよ」とか、いわゆる『有識者』のあいだでも意見が分かれて、実にかまびすしい状況になっています。

ところで、今年(2018年)1月、安倍総理は経団連などの経済団体に3%以上の賃上げを求めました。実際には1~2%程度のベースアップに留まったんだけど、大企業は少しでも上げただけマシ。

日本の9割を占める中小企業の従業員にとっては、ベースアップどころか据え置きならマシなほう。中には、おいちゃんのように賃下げまで要求されることもあり(´;ω;`)、大企業との賃金格差はますます広がるだけ。

それだけ地方の中小企業で働く人にとってアベノミクス効果は他人事なんだけど、消費税率アップというマイナス政策だけは、きっちりとダイレクトにタイムラグなしで影響を受けてしまう。

消費増税。それは強きを助け弱きをくじく、弱者切り捨て政策に他ならない。

はした金のベースアップで庶民を騙す政府の増税政策

もしね、仮にね、中小企業で来年は給料が3%上がったとする。ありえねーけどね。

月給200,000万円の人なら月々6,000円のベースアップだ。大きいよね? 年間にしたら72,000円も収入が増える。これだけでも欲しいものが買えそうだ。やったね!

でも来年の秋に消費税が8%から10%に上がると、ベースアップは差し引き1%分の2,000円しか増えない。これが名目賃金と実質賃金のトリックだ。

名目賃金っていうのは、給与明細に記載された賃金の額。実質賃金は、その賃金でどれだけモノやサービスを買えるかっていう実際のお金の価値。

ふつーは給与明細の金額が増えたほうが得したような気がする。月々6,000円増えても実際には2,000円しか増えてない、なんて考えない。だから政府は名目賃金を重視して3%上げろと言うわけ。

200,000円の月給を全て生活費として消費する場合、消費税率が10%になると月々20,000円が消費税に取られてしまう。税率8%のときに16,000円だった消費税はいっきに4,000円も増える。年間にすれば48,000円もの増税だ。

2500㏄クラスの自動車税が45,000円だから、ぜいたくな大型車の税金よりも多い。クルマの税金なら排気量の小さい車種に乗り換えればいいけれど、200,000円の収入から切り詰められる生活費なんて微々たるものだ。

2%の消費増税でこれだけ支出が増える。ましてや米や野菜のような農作物は天候次第で価格が2倍に上がることは珍しくないから、生活へのダメージは2%以上になることもある。

もしニンジンが1袋198円から298円になったら66%ものインフレだ。だからと言って給料が66%も上がるわけない。その場合、3%ぽっちのベースアップなど「屁のツッパリにもならんですよ!」

消費税は金持ちに優しく貧乏人に厳しい。

年収1000万円の金持ちも200万円の貧乏人も食べる量は変わらない。でも、食べるモノが違う。金持ちがタラバガニを喰っているとき、貧乏人はカニ風味かまぼこ。金持ちがステーキを喰っているとき、貧乏人は牛丼。金持ちが回らない寿司を喰っているとき、貧乏人はスーパーのパック寿司。

高いめしが食える人は好きこのんで喰っているんだから、高級食材には10%と言わず30%でもかければいい。回らない寿司屋の「時価」なんてネタには、100%でもいい。

自動車に関する税金も、高級車に乗りたい人は「どうだ、俺って金持ちだろう?」と自慢したいんだから、庶民じゃとても払えないほどの税金を取ったほうがオーナーは絶対に喜ぶはずだ。もし喜ばないなら、そんな奴はほんとうの金持ちじゃない。

税金は金持ちから取るのが筋。昔の日本はそうだった。

今はそうじゃない。所得税や法人税を引き下げた分は誰が払う?

おいちゃんや、あなたのような庶民が払う。資本家や金持ちの利益を増やしたツケは労働者から搾取される。

資本主義社会である以上、金持ちと貧乏人がいるのはしょうがない。でも「資本主義」っていう言葉をよ~く見てほしい。これって、金持ち=資本家のための社会制度だ。明治から始まった全国一律の学校教育も、資本家のために役立つ労働者を作る「奴隷養成機関」だ。

今、子供をせっせと学習塾に通わせている親は、すすんで我が子を奴隷として差し出そうとしているわけ。だからと言って共産主義なんてまっぴらだけどね。

ま、それは置いといて。

財務省にとっては消費税は、安定した財源として都合がいい。どんなに貧乏でも生きるためには必ず消費をするからね。でも、消費税は貧乏人ほど負担が大きく、不公平感がある。

年収1000万円の人から10%の消費税(100万円)をとっても彼らは痛くも痒くもない。でも、年収200万円の人が10%の消費税(20万円)を取られるのは、かなり痛い。

それどころか、地方では年収100万円くらいで暮らす人も少なくない。そんな人たちは収入=生活費だから、10%の消費税(10万円)は文字通りの死活問題。その痛みは年収500万円や1000万円の人たちとは比べものにならない。

消費税率のアップは弱者ほどダメージが大きい。これじゃあ農民からあらかたの米を巻き上げていく年貢の取り立てと変わらない。貧乏人はひえや麦を喰えと言うばかりの政策には、おいちゃん断固としてNO!と言いたい。

したっけね!