職業訓練制度の見直しで人手不足と雇用のミスマッチを減らせ

富士通が2020年度をめどにグループ全体で5000人規模の配置転換をするという。人事、総務、経理など事務職の社員に営業やシステムエンジニア(SE)などへの転換を促し、それでダメなら「もう転職したらぁ?」と肩を叩くそうだ。

えーと、日本は人手不足じゃなかったんでしょうか?

めっちゃ余ってますよね、これ。

富士通って昔から大量リストラで度々話題になるよね。配置転換で倉庫仕事に回された社員たちを取り上げたテレビの特集番組も見た覚えがある。もう富士通って言えばリストラ、『リストラの富士通』って枕詞がつくくらい。

ハッキリ言って、事務職が営業やSEに回されたって難しいと思うよ。なにしろ今までパソコンの画面や書類とにらめっこしながら生きてきたんだから。それが急に他社の人と折衝しろって言われてもムリだよ。

営業やSEって仕事は対人折衝能力が必要だから、ちょっと研修したくらいでできるもんじゃないし、なによりも本人の性格とか資質が一番大きく影響する。

まあ、富士通もそんなことは百も承知で、アリバイとして研修を行い解雇を正当化するつもりなんだろう。こうしたプロセスを経ないと労働基準法に抵触して、あとあと面倒なことになるからね。

ひどい話だけど、企業ってのはそんなものだ。上の連中は自分たちが生き残るためには、平気で部下を真っ暗な海に放り込む。そもそもは、てめーらの無能さが招いた事態なのにね。

放り込まれた社員たちは、なんとか岸まで辿りつかなきゃならないけれど、どっちが岸の方向かもわからず、そこまで泳いでいく体力もない。

企業という船から放り出されても、救命ボートはおろか、浮き輪すら投げてくれないのが日本社会の問題点。そう考えると、とってもリスキーな国だってことだよね。

富士通のように企業や業種によっては、雇用がミスマッチな状態になっていることも多い。だったらミスマッチを解消する方法を、国家レベルで真剣に考えなければならないんじゃないだろうか?

よその会社や業界に移っても務まる実践的なスキルを身につけることができれば、リストラされても生きていくことができるし、社会的な雇用のミスマッチも解消できる。なにより日本を再チャレンジできる国にすることができる。そのために必要なのは職業訓練システムの抜本的な改革だ。

公的な職業訓練サービスとしては職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)というのがあるけれど、カリキュラムの内容がほんのサワリ程度だったり、地域のニーズに合っていなかったりで、正直言って再就職につながるスキルが身につくことは思えない。

おいちゃんも10数年前に通ったことがあるけど、教師はやる気ないしカリキュラムの内容も中途半端で、再就職には全く役に立たなかった。そのくせ担任は自分の評価に関わるからバイトでもなんでもいいから仕事を決めろという。

通ってくる連中もまあひどくて、「ここ終わったら結婚して専業主婦になりま~す!」って言ってるバカ女とか、「実家の商売つぐんで、それまで遊んでます」とか、再就職しようなんてサラサラ思ってないアホどもも多かった。

受講生にとってポリテクセンター唯一のメリットは、入学のタイミング次第で失業手当の受給期間を延長できることくらいだね。入学式の日に1日でも失業手当の受給期間が残っていれば、そこから6か月間また失業手当を受けられる。

でも、これじゃあダメなんだよね。

もっと実践的なスキルを身につけられて、ちゃんと再就職に役立つ職業訓練じゃないと、ムダな税金とムダな時間を浪費するだけで、企業のためにも求職者のためにもならない。ただ、ポリテクセンターの職員が定年まで呑気に過ごせるだけ。

いっそ民間企業が職業訓練校を経営して、国が補助金出すほうがいいと思う。またはポリテクセンターの運営を民間企業に委託する。

そして地元の企業からどんな人材が欲しいのかを聞いて、どんどんカリキュラムをブラッシュアップして実践的な技能や知識を身につけられるようにする。そうしないと雇用のミスマッチは解消しない。

国がこんなもんでいいだろうと思っても、ろくな結果にはならない。むしろ人材に対するニーズを企業から拾い上げるボトムアップ型の職業訓練じゃないとダメ!

人手不足だ、外国人労働者だとか言う前に、まずは日本人の雇用を見直して、働く人にとっても雇う側にとってもWin-Winになるように日本の職業訓練システムを改善しなければならないって、おいちゃんは思うんだわ。

したっけね!

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