母子4人無理心中は、掛け声だけの少子化対策の犠牲者か?

東京都文京区で起こった母子4人の無理心中事件。せっかく3人の子宝に恵まれながら悲惨な結末になった、ほんとうにやるせないニュースだった。

経済的理由で将来悲観か、子ども3人と女性死亡

この一家の世帯収入がどれくらいかはわからないけれど、公的な援助を受けることはできなかったのだろうかと思って、おいちゃん、ちょっと調べてみた。

検索すると「東京都の児童手当」というページを発見。それによると、所得によって制限はあるけれど、以下のようになっている。

  • 0歳~3歳未満:一律15,000円
  • 3歳~小学校修了前(第2子まで):10,000円、(第3子以降):15,000円
  • 中学生:一律10,000円
  • 所得制限額以上:一律5,000円

この一家の場合、もし所得制限がないものとして計算すると、

  • 小学4年生の長女(10):10,000円
  • 長男(5):10,000円
  • 生後8か月の次女:15,000円

合計でも最大で3万5千円にしかならない。これじゃあ、焼け石に水でしかない。

ちなみに、おいちゃんの住む街はどうなんだろうかと思って調べたら、支給額は同じだったから全国一律なのかもしれない。

国は少子化対策と言うけれど、こんな状態じゃ本気で【対策】するつもりがあるのだろうかと疑わしい。

無理心中事件の2日後に行われた小池都知事の記者会見でも、この事件には一言の言及もなかった。

逃げ切った団塊の世代と、食い物にされる現役世代

意地の悪いことを言うと、この無理心中は世代間格差が生み出したとも言える。

日本じゅうをキャンピングカーで徘徊する団塊世代たち。高度経済成長期からバブル期を経てきたこの世代は、自分たちの働きよりも、はるかに多いリターンを得ている。

今、団塊世代が受け取っている年金や医療費は現役世代が払っているものだし、数千万円の退職金や年功賃金のメリットを最後に受け取った世代でもある。いわば「逃げ切り世代」だ。

それに比べて、平成になってからバブルは崩壊。2002年には失業率が5.4%にも達した。この年の有効求人倍率は0.54。計算上でも2人に1つの仕事しかないんだから、実質まともな仕事はどこにもなかった。

この「就職氷河期」に当たった、今30代半ばから40代後半の世代は「ロストジェネレーション」って言われている。

ロストジェネレーションだって働かなくちゃ生きていけない。でも、この時期は就職できても、そこはブラック企業だったり非正規社員ってことも珍しくなく、死ぬほど働いたって年収は200万円に届くかどうか。

このロストジェネレーションが払っている年金や健康保険料が、今、まんまと逃げ切った団塊世代に使われている。

ほんとうなら今ごろ最前線で日本経済と社会を支えているはずのロストジェネレーションは、自分の生活を支えるのも難しい。

今年2018年8月の失業率は2.4%にまで下がって、新卒の学生は超売り手市場だ。それはとても結構なことだし、人手不足が深刻になるほどブラック企業を淘汰することができる。だから経済政策が大事なんだって、つくづく思い知らされる。

でも、ロストジェネレーションに対するケアが、まったくされていないのは大問題。

ロスジェネはケアされるどころか、2018年9月30日から適用される労働者派遣法改正法で派遣切りに遭う人たちが大量に出ると言われている。

本来なら今ごろ子育て真っ最中の世代が、こんな状態のまま放置されているんじゃ、出生率なんて上がるはずがない。

出産祝い金100万円 第一子児童手当は毎月10万円
せめてこれくらいはやらないと

この無理心中を起こした奥さんは36歳。ダンナさんも46歳だから、ちょうどロストジェネレーションの上限と下限の年代。共稼ぎ夫婦だったらしいけど、子供が3人もいれば育児にかかる出費は大きいよね。

少子化対策とか児童手当と言っても、その内容を見ると政治家のアリバイ作りでしかない。

出生率が上がらないと日本の人口は減る一方だけど、安倍総理は日本人を増やすよりも移民を増やそうとしている。少子化対策もロスジェネのケアもする気がないのは、移民で間に合わせようとしているからだろう。

もし、そうでないと言うなら、日本人が安心して子育てに専念できる金額を支給しないとダメ!

1人目の誕生の際にはお祝い金100万円。児童手当は1人目に毎月20万円を支給。2人目は15万円加算、3人目はさらに10万円加算。これならお母さんも生活の不安なく育児に専念できるんじゃないだろうか?

20万円という金額は地方なら十分な額だから、人口の東京一極化を解消することにもつながるしね。

さらに言うと、子育てが一段落ついたときに、お母さんが再就職しやすいように職業訓練を受講できるような仕組みも作って欲しい。

とか、いろいろ要望を書き出すとキリがないけど、とにかく、最初の1人目を安心して産んでもらうようにしなけりゃならない。

おいちゃん、政治の仕組みとか難しいことはわからないけれど、今のままの児童手当じゃ、まったく少子化対策になっていない、ってことはわかる。

もし、十分な児童手当が支給されていて、経済的な不安がなく子育てに専念できていれば、この4人の母子は今日も元気に過ごすことができていたよね。

このあいだの、自転車の転倒で1歳の子供を死なせてしまった保育士のお母さんだって、十分な児童手当があれば、そんな事故は起こさなかったかもしれない。

ママさんが子供を乗せて自転車に乗っている光景は毎日のように目にするけれど、中には自転車の前と後ろに1人ずつ乗せていることもあるね。「...

国が少子化対策を本気でやろうとしていないから、この悲惨な無理心中事件が起こった、って断言してもいい。

このままじゃ、ルーピー鳩山総理が言っていた「日本は日本人だけのものじゃない」って発言が、安倍総理によって実現されちゃいそう、って、おいちゃんは心配になってくるよ。

したっけね!

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