掃除のおばちゃんに招待券を買わされて観た映画『Big Wave』

夏になると思い出すエピソードの一つに、『Bag Wave』っていうサーフィン映画を見に行ったときのことがある。

片岡義男の小説の影響でサーフィンに興味があったし、山下達郎が音楽を担当しているっていうから、大学の帰りに見に行った。

映画館に入って当日券を買おうと窓口のほうへ向かうと、掃除のおばちゃんが、

「お兄ちゃん、ちょっとおいで!」

って、おいちゃんの腕をつかんでトイレのほうに引っ張っていくんだ。そんで、ポケットから招待券を出して、

「お兄ちゃん、これでも観れるから500円で買わない?」

今じゃ映画館の清掃も派遣会社の人がやってるんだろうけど、あの頃はまだ映画館が直接雇って、掃除のおばちゃんにも招待券をあげてたんだろう。その招待券を、おばちゃんはいつも客に売っては多少の余禄を稼いでいたんだね。

当時はまだ最低賃金が400円台だった頃だから、おばちゃんにすれば1時間働いた以上の稼ぎになったわけだ。

おばちゃんはタダでもらった招待券が500円で売れたし、おいちゃんは半額で映画が観られて、今ふうに言うとWin-Winな取引。

なんか、そういうクリアランスっていうか、緩さみたいなのが、今みたいな窮屈な時代にも必要なんじゃないかな?

したっけ!

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